

ストラトを使ってるんだけど、もっと多彩な音を出したいんだ〜

そしたらエフェクターなどを揃える前にピックアップセレクターを使ってみると良いかも!
ピックアップセレクターによる切り替えは、実は音色が大きく変わります。
今回はセレクターによるピックアップの使い分けについて、サウンドの変化と合わせて紹介していきます。
この記事でわかること
- ストラトのピックアップ切り替えの基本的な仕組み
- 各セレクター位置による音の特徴
- 曲中での実践的な使い分けテクニック
- 配線改造などのサウンドの拡張方法
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ストラトのピックアップ切り替えの魅力
ピックアップ切り替えは魔法のキャラチェンだ!
ストラトはなんと言っても5WAYセレクターによるピックアップ切り替えが最大の特徴です。
1本のギターでシャープなカッティングから太いリードトーンまで瞬時に変化できる柔軟性が、60年以上愛され続ける理由の一つです。
ギターを取り替えることなく音色を使い分けることができる言わば、怪人二十面相のようなクールなやつなんです!

ピックアップの使い分けが楽曲表現を作る!
ピックアップの使い分けは楽曲の色や性格を劇的に変えることができます。
例えば下記のような使い方ができます。
サビでガシガシとした切れ味を強調したサウンドを構築
ソロで甘く、サスティーンの効いた気持ちの良いフレーズを出力
特にプロミュージシャンは楽曲の展開に合わせてリアルタイムでピックアップを使い分けます。
それにより、テーマにのせたサウンドを作り出しています。
ストラトのピックアップセレクターの仕組み
セレクターの基本構造(5WAYスイッチ)

5WAYスイッチはギター内部の接点板によって、使うピックアップを切り替える仕組みです。
リア側からフロント側まで、スイッチを動かすたびに異なるピックアップの組み合わせが選ばれます。
またスイッチ切り替えの操作がとても簡単で、演奏中でも素早く確実に切り替えができます。
レスポールのセレクターと違い、ストラトのセレクターは長年使っても安定した動作が続きます。
耐久性も高く、どんなシーンでも安心してサウンドチェンジができるのもまた魅力です。

レスポールはセレクターを使いすぎると音が出なくなるからな

ランディーローズの真似してたら摩耗するね
セレクター位置で音の違いが生まれる理由
弦の振動は、ポジションごとによって異なる音のキャラクターを持っています。

ブリッジ側:振幅が小さく高音成分が強い
ネック側:振幅が大きく低音が豊か
上記がポジションごとの音色差を生む物理的な要因です。
そのため、ピックアップが弦のどの位置で振動を拾うかが、音のキャラクターを作るカギとなります。
この特性を理解すれば、意図的な音作りが可能になります。
セレクター位置ごとのサウンドの特徴
リア:シャープでアタック感あり

金属的な倍音が特徴で、ロックのパワーコードやカントリーのチキンピッキングなどに最適。
ディストーションをかけたリードプレイでも音の輪郭が潰れにくく、攻撃的なサウンドメイクに活用されます。
和音の歪みとは最も相性がいいポジションです。
リア+センター:ファンキーでクリア

ハーフトーンと呼ばれるこのポジションは、高音の明瞭さと中域の抜けを両立。
ファンクのカッティングやクリーントーンでのアルペジオで、歯切れの良いサウンドを生み出します。
リアポジションほどガッツリロックな音ではありませんが、歪みを使った時の音のキャラクターを変えたいときに使用すると◎。
センター:バランス良しの万能音色

ストラト本来のニュートラルな特性が最も発揮されるポジション。
歪み系エフェクトとの相性が良く、ポップスからハードロックまで幅広いジャンルで中核を担います。
特にバッキングで使用することの多いポジションです。
センター+フロント:太めで柔らかい

中低域が強調されるため、コードストロークでの音の濁りを軽減。
やや太めで柔らかい音が特徴です。
ブルースやジャズのバッキングで、主張しすぎないサポートサウンドとして重宝します。
しっとりとしたスローな曲のバッキングに合うポジションです。
フロント:太くて甘い音色

低音の豊かさと高音の丸みが特徴で、スローテンポのリードプレイやソウルフルなフレーズに最適です。
特に歪みとショートディレイを使ったソロに使うと昇天もの。
サスティーンを効かせて突き抜ける旋律を奏でて、聴衆者を圧倒させよう!
ピックアップ切り替えの実践的テクニック
曲の雰囲気に合わせた切り替えタイミング
ほんの一例ですが例えば…
ギターソロの冒頭ではフロントピックアップを選び、甘く滑らかでサスティーンの効いた音色でメロディアスに弾き始めます。
曲が盛り上がるタイミングや後半では、ピックアップをリアに切り替えて、鋭くガツガツしたトーンにチェンジ。
これにより、ソロの中で表情や雰囲気を大きく変化させることができ、聴き手に強いインパクトを与えられます。
この切り替えは、私が聴く限り多くのロックギタリストが多様する最も王道のソロ演出テクニックの一つです。

切り替え時の雰囲気チェンジは上がるな⤴️⤴️
▽前半はフロントで開放的なソロ。2:34~激しいロックなサウンドに激変。
ライブなどでの効果的な使い方

ライブでは、ソロや曲の展開に合わせてピックアップを使い分けることで、ギターを交換することなく、演奏のメリハリや楽曲の雰囲気を一気に変えることができます。
レコーディングでは、足元やアンプのセッティングを変えたくないけど、違うキャラクターで録ってみたい時に最適です。
また、ピックアップ切り替えのみで対応した場合、ライブで同じフレーズを演奏する時の再現性が高くなります。
そのため、セッティングに迷うことがなくなります。
ピックアップ周りのカスタマイズによる音の変化
ターボブレンダー改造でぶっとい音に!

ターボブレンダーをストラトに組み込むことで、従来のストラトサウンドはそのままに、より太くウォームなトーンを得ることができます。
通常はシングルコイルらしいクリアな音色ですが、ブレンダーを回すとあら不思議!
フロントとリアのピックアップを直列でミックスでき、パワフルで厚みのあるサウンドに変化します。
特にソロやリードで存在感を出したい時や、ハムバッカーのような粘りのある音が欲しい場面で効果を発揮します。
しかも外観はそのまま、電池も不要なので、ストラトなのにこんな音が出るの!?と声をかけられること間違いなし⭐︎
6WAYスイッチ改造による音色の拡張
ここまで来ればあなたは変態です。
…変態(安心してください。いい意味です)
6WAYレバースイッチを導入すれば、従来の5WAYスイッチでは選べなかった「フロント+リアのパラレル出力」など、独自の組み合わせが可能になります。
これにより、今までにない個性的な音色も手軽に得られます。
レバーひとつで様々なピックアップの組み合わせを切り替えられるため、ライブやレコーディングでも瞬時に音色を変えられるのが大きな魅力。
ストラトの配線改造は、ギターの表現力をさらに広げたい方におすすめのカスタマイズであり、、沼です。
ピックアップ交換によって得られる音の変化
高出力ピックアップに交換すると、切り替えた際の音色の違いがよりはっきりと感じられるようになります。
▽比較的パワーがあるピックアップです
逆に低出力ピックアップでは、各切り替え位置ごとの繊細なニュアンスや微妙な表情の違いを楽しむことができます。
▽ビンテージライクなロー出力なピックアップ
また、磁石の種類(アルニコ5やセラミック)によっても、切り替え時のアタック感や音のキャラクターが大きく変化します。
ピックアップ交換は、セレクター操作によるサウンドバリエーションをさらに豊かにし、自分だけの切り替えサウンドを追求できる大きな魅力です。
まとめ:ピックアップの使い分けで広がるサウンドの世界
本記事のまとめです。
ピックアップの使い分けをマスターすれば、ストラトの魅力はさらに広がります。
ぜひ今日から、セレクター操作を意識して新しいサウンドに挑戦してみましょう!
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