どうもリョウスケです。
- ビグスビーを使っているけど、弦交換が手間
- ビグスビーはまだ持っていないけど、弦交換が不安
上記のように思われる方は多いのではないでしょうか?
実際に自分もはじめてビグスビーを使用した時は、弦交換に苦戦しました。
しかし、陰ながら弦交換が楽になるモデルがあるということで試しに導入してみました!
結果、ストレスなく弦の張り替えができました!
弦交換が楽になる方法と合わせて、そのモデル「B5PL」のご紹介をします。
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人気のあるビグスビーの課題は弦交換
ビグスビーは、1950年代から存在する歴史あるアーミングシステムです。
しかし、不動の人気の影には、弦交換の難しさがあります。
弦のボールエンドを引っ掛ける仕様は難しい
レスポールなどのアームのないギターは弦交換時に、まず穴の空いたパーツ(テールピース)に弦を通してペグに巻き付けます。
しかし、ビグスビーはテールピースのような穴の空いた機構ではありません。
弦のボールエンド(端の輪っか部)を突起部分に引っ掛けて、そのままボールエンドが外れないようにペグに巻き付けなければなりません。
この工程にコツがいるようで、はじめて弦交換した時は何回も弦が外れてしまい、ペグに巻きつけるまで辿り着けませんでした。
昔からこのような弦のボールエンドに引っ掛ける仕様なのは驚きですね…
慣れてしまえば、できるのでしょうが、正直手間です、早くギター弾きたいです。。
弦交換の途中で弦が外れにくくなる方法
そんなわがままギタリストでも、弦交換が簡単になる方法があります。
タオルで隙間を挟み込む
これは定番中の定番です。
弦を引っ掛ける際に、あらかじめビグスビーのトレモロユニットとギター本体の隙間にタオルを挟みます。
これはタオルを挟むことで、弦のボールエンドが突起部分から外れる隙間を無くす効果があります。
これにより、弦が外れることなく、ペグに巻き付けることができるようになるわけですね。
弦交換時には、ギターのボディを拭いたりすると思うので、わざわざ弦交換のためだけにタオルを準備しなくていいのが楽ですね!(…どこまで怠惰なのか…)
あらかじめ弦の端を曲げておく
これもよくやる手法です(手法と言うには単純ですが)。
弦の端、ボールエンドから数センチのところで、あらかじめ曲げておくと言うものです。
これは、トレモロユニットに巻き付く型をあらかじめ作っておくことで、無駄な抵抗がなくなり、弦が外れにくくなるというものです。
この方法は、上記のタオルを挟む方法と抱き合わせでやっておくと効果は絶大です!
自分はよくアコースティックギターの弦交換でも同じことをしています。
あらかじめ曲げておくのは必須と言ってもいいほど、やりやすくなるのでおすすめです!
専用の補助具を使う
やはり誰しもビグスビーの弦交換を不便に思ったのでしょう。
ビグスビーの専用のアタッチメントを開発し、販売しているメーカー、ビブラメイトから専用の補助具「SPOILER」が販売されています。
これはギターに取り付けられたビグスビーのトレモロユニットに、さらに取り付けるパーツです。
これを取り付けることによって、弦のボールエンドを引っ掛ける仕様から、穴に通す仕様に近い強力な引っ掛け機構に変貌します。
見た目が変わってしまうことや、音に変化が出そうな感じなのが気にはなりますが、試してみる価値はありそうです。
それでも人気がある理由は見た目の良さ
こんなに耳タコのように弦交換が大変と言ってはいますが、なぜ他のトレモロユニットを選ばないのでしょうか。
それは、ビグスビーのあのメカニカルで男らしい無骨さのあるデザインが唯一無二だからではないでしょうか。
なんでもビグスビーの開発者は、もともとバイク製品設計担当者がデザインしているらしいです。
なんとなくカッコいいと思っていた理由が分かったような気がしますね!
確かにバイクのデザインに通ずるカッコ良さがありますね!
ロックとバイクってなんでこうも魅力があるのでしょうか…
革ジャン、ハーレー、ロックンロール…ロックでんな〜!
「B5PL」は弦交換の弱点を克服!
さて、そんなビグスビーの弦交換をあれこれ工夫して楽にしようと試みている諸君!
ビグスビーから「B5PL」というアイテムが発売されています。
なんの変哲もないビグスビーかと思いきや…
この商品よく見ると弦のボールエンドを引っ掛ける突起部がなくなっています。
穴に弦を通す仕様のため外れにくい
そうこの「B5PL」は突起部がなくなり、弦のボールエンドを穴に通す仕様に改良されているのです!(ストリング・スルー方式)
この改良により、弦交換時に弦が外れることがなくなりました!
はじめて見つけた時、こんな商品あったのか!と思いましたが、2020年頃から販売している商品でした。
なかなか話題にならず、レビューも少ないので、不安になりいろいろ調べてみました。
「B5」と「B5PL」の製品比較
ちなみに本モデルのベースは名前から分かる通り「B5」です。
では、「B5」と「B5PL」は何が違うのか、仕様を下記にまとめました。
B5 | B5PL Pinless | |
タイプ | B5 | B5 |
製法 | Cast | Cast |
製造材料 | Aluminum | Aluminum |
重量 | 約287g | 約280g |
本体最大長さ | 約120.65mm | 約120.65mm |
本体最大幅 | 約93.98mm | 約95.3mm |
…ってほとんど変わらないw
そうなんです、この「B5PL」はストリング・スルー方式になったこと以外はほとんど変わりません。
そのため、外観を気にすることなく、弦交換がしやすい、想像通りのビグスビーを取り付けできちゃうというものになります。
これはもう、こちらを選ぶまたは、買い替えするしかないでしょう!
やっと作ってくれたのね、ビグスビーさん…ありがとうという気持ちで胸がいっぱいです。
ギターに取り付ける方法は従来通り
さて、ここからは実際に導入する際に気になるポイントを見ていきましょう。
取り付けねじの位置や数は変わらない
「B5」と「B5PL」を比較した通り、仕様はほとんど変わりません。
(「B5PL」は「B5」が土台になっているため)
そのため、取り付け位置や数は変わりません。
ギター本体への取り付けに関しては「B5」と同等と思ってもらって問題ないようです。
ビブラメイトにも適合
「B5」と同じため、ギター本体に加工しなくても取り付けられるパーツ、ビブラメイトの「V5C」と適合します。
心配性な私はわざわざ「B5PL」がビブラメイトの「V5C」に対応しているかメールで神田商会様に聞いてしまいました。
神田商会様、その節はお世話になりましたm(_ _)m
ただし、サウンドハウスのレビューを見ると、スタッドが浮いている人はさらに浮いてしまう可能性がある旨の記載もありましたのでその辺は注意かと。
実際に弦交換した結果
ここからは実際に実機で弦交換をしてみた感想を書き連ねようと思います。
弦が外れず、安定した弦交換ができる
サビっサビの既存弦をギターから取り外し、新たな弦を開封します。
前述した通り、穴に通す仕様のため難なく弦交換をすることができます。
タオルを挟むことや、あらかじめ弦のボールエンド付近を曲げることをせずに済むため、なんのストレスなく弦を張ることができます。
張り替え~チューニングまで問題なく終了
間も無く張り替えからチューニングが完了しました。
ここまで問題なく工程を行うことができました。
ただし、ビグスビーはあくまでもトレモロユニットです。
そのため、チューニングの際は全弦にまんべんなくテンションをかけながらチューニングをする方が各弦に負担がかからないでしょう。
私は、いつもトレモロユニットのギターのチューニングをし始める際は、下記のような方法で行なっています。
- 5弦から1/4音くらい下がった状態にチューニングする
- 1.が全弦安定するまで繰り返す
- 安定してきたら正確な音でチューニングする
- 3.を全弦安定するまで繰り返す
- 完了
この方法をやることで1.で正確にチューニングする無駄を省き、早くチューニングができるようになります。
できるだけチューニングの煩わしさを排除した経験則なので、あくまでも自己責任でお願いします。
とは言ったもののここ10年以上この弦交換をしてきて問題があったことは一度もないので、大丈夫だとは思います笑。
音質は従来のビグスビーと大差なし
ちゃんと測定や聞き比べをした訳ではなので正確なことは述べられませんが、音質は「B5」とそう変わらない印象です。
あるとすれば弦のボールエンド付近の取り付け方法による違いから、弦の張力が変わってくるのでテンションの違いは少なからず出てくると思います。
ただし、これも微々たる差かなと思います。
テンションや、音質にこだわりが強い人以外はそこまで気にすることはないと思います。
ユーザーの評価も良い
私が調べた限りネット上ではレビューが一件しか見当たりませんでした。
その数少ないレビューをご紹介します。
取り付け簡単。音には顕著な変化無し。チューニングの狂いは範疇内。おまけに質感はアルミニウムなのになんだか高級、強いて言えば釣具のオールドアブアンバサダーのような趣のある工芸感。一言で最高でした。
サウンドハウス / B5PL Pinlessレビュー
ほぼ私と同じ感想だったため、うんうんと頷いてしまうところであります。
レビューが少ないのは、元々ビグスビーのユーザー数が少ないのか、
すでに取り付けているビグスビーで満足しているのかは定かではありません。
それでも批判的なレビューがないことを考えると、良い商品という証拠でもあるのではないでしょうか?
ただし購入前にこれだけは気をつける
憧れのビグスビーですが、下調べせずに買うのは良くありません。
これだけは気をつけなければいけないポイントがあります。
取り付け可能なモデルか確認しよう
ビグスビーはモデルによって適合するギターが異なります。
下記に基本的な適合するモデルとギターをまとめます。
適合タイプ | |
B3 | ボディの薄いフルアコ/セミホロウギター |
B5 | SGやテレキャスター |
B6 | ボディサイズの大きいホロウギター |
B7 | レスポールやセミアコ |
このように種類によって適合するモデルが違うことがわかります。
(荒業を使えばどの組み合わせでも取り付けすることはできるのかもしれませんが、自己責任でお願いします)
また、ここに載っていないギターは適合しないのかというと、一概にもそうではなさそうです。
ただしメーカーが確認しているのは「表記モデルのみですよ」ということなので、
これ以外のギターは実際に取り付けした人のブログを調べる必要がありそうです。
従来モデルと名前が似ているので確認を
全て「B〜」という名前なので間違いやすそうですね。。
パッと購入せずにちゃんと自分のギターに適合するか確認してから購入しましょう!
モデルを間違えたなんてことになると返品やら面倒くさい手続きを踏まなくてはいけないので。
総括
ビグスビーについて興味があるけど、弦交換とか大変そうと思うかもしれません。
しかし、ちょっとした裏技テクで何倍も弦交換が簡単になります。
また、弦交換時に弦が外れないビグスビーのモデル「B5PL」も発売されているので、それを購入するのもいいと思います!
ビグスビー迷っている方はこれを機にぜひビグスビーデビューしてみては?
あなたのギターがより一層魅力のある相棒になること間違いなしです!
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