

オーディオインターフェースの存在は知ってるけど実際に何ができるの?

オーディオインターフェースはPCと音を変換する変換器みたいなものだよ
よくDTMのことを調べたり、バンドをやっているとオーディオインターフェースという言葉をよく効くと思います。
今回はオーディオインターフェースとは何か?からそれで何ができるのかを詳しく解説していきます。
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そもそもオーディオインターフェースとは?

オーディオインターフェースとは、楽器やマイクのアナログ信号をパソコンで扱えるデジタル信号に変換する機器です。
逆にパソコンの音を高音質で再生する役割も持っています。
言わば“音の入口と出口”を担う存在です。
パソコンに標準で付いているサウンドカード*でも録音や再生は可能ですが、音質が粗かったり、遅延(レイテンシー)が大きかったりして音楽制作には向きません。
そこでオーディオインターフェースを使うことで、クリアな録音や快適なモニター環境を整えることができます。
*サウンドカードとは
サウンドカードとは、パソコンの中で「音の入出力」を担当してる標準パーツのことです。
「日常的に音を出す・ちょっと録る」用途には十分ですが、音楽制作に対しては下記の通り向いていません。
オーディオインターフェースでできること【基本編】
ギターやベースのライン録音

ギターやベースをオーディオインターフェースに直接つなぐことで、いわゆる「ライン録音」ができます。
アンプを鳴らさなくてもシールド一本で接続でき、夜でも静かに演奏や録音が可能です。
DAWソフトと組み合わせれば、アンプシミュレーターやエフェクトを通して好みの音作りもできるので、宅録には欠かせない方法です。
実際に弾いたフレーズをそのまま高音質で残せるため、デモ制作やアイデアのメモにも最適です。
▽音質がよく人気のあるシールド
マイクの録音

オーディオインターフェースを使えば、マイクを接続して高音質な録音が可能です。
多くの機種にはXLR端子が搭載されており、ステージやスタジオで使われる本格的なマイクをそのままつなげます。
ボーカルはもちろん、アコースティックギターや打楽器などの生音もクリアに収録可能。
さらにファンタム電源対応モデルならコンデンサーマイクも使えるので、歌ってみた動画や宅録での曲作りにぴったりです。
内蔵マイクやUSBマイクに比べてノイズが少なく、ワンランク上の録音環境を手に入れられます。
▽マイクとXLR端子コードセット
低遅延でモニター

オーディオインターフェースを使う大きなメリットのひとつが、演奏音を“低遅延”でモニターできることです。
パソコン内蔵の音声機能だと、弾いたり歌ったりしてから音が返ってくるまでにタイムラグ(レイテンシー)が生じやすく、演奏に集中できません。
オーディオインターフェースは専用ドライバや回路を備えており、リアルタイムに近い状態でモニター可能。
さらに「ダイレクトモニター」機能を使えば、パソコンを経由せずに自分の音を直接確認できるので、録音時のストレスがぐっと減ります。
▽プロ御用達のモニタリングヘッドホン
高音質で音楽を再生

これは個人的にすごく気に入ってる点です。
オーディオインターフェースは録音だけでなく、音楽の再生も高音質で楽しめるのが魅力です。
内蔵サウンド機能に比べてノイズが少なく、解像度の高いクリアな音をスピーカーやヘッドホンに届けてくれます。
音楽制作をしていなくても、普段のリスニング環境をグレードアップするオーディオ機器として使えるんです。
特に高品質なヘッドホンやモニタースピーカーと組み合わせると、音の広がりや細部のニュアンスまでしっかり感じられます。
そのため、曲の聴き込みや練習にも役立ちます。

音が良いからヘッドホンが耳から離れないぜ

耳痛くなるから長時間はやめておきなね
オーディオインターフェースでできること【応用編】
マルチトラック録音

オーディオインターフェースには複数の入力端子を備えたモデルがあり、同時に複数の音を別々のトラックに録音できます。
これが「マルチトラック録音」です。
例えば、バンド練習を一発録りする場合でも、ボーカル・ギター・ベース・ドラムを個別に収録して、後からバランスを調整したりエフェクトをかけたりできます。
宅録でも、アコースティックギターと歌を同時に録ることで、自然な雰囲気をそのまま残すことが可能。
ドラムを録る時も、タムやシンバル、スネア…などに一つのマイクを配置して録ることができるのでドラマーはすごく重宝します!
シンプルな2inタイプから、ドラム用に8ch以上入力できるモデルまであるので、用途に合わせて選べます。
配信やオンライン通話で高音質化

オーディオインターフェースは、配信やオンライン通話でも音質を大きく改善できます。
マイクをつなげばノイズが少なくクリアな声を届けられるうえ、低遅延で相手に伝わるので違和感なく会話や演奏が可能です。
さらに配信ソフト「OBS(Open Broadcaster Software)」と組み合わせれば、ゲーム配信や歌ってみた配信で本格的な音声を実現できます。
楽器とマイクを同時に入力して弾き語り配信をしたり、リモートセッションを快適に行ったりできるのも魅力。
配信者やオンライン活動をする人には欠かせない存在です。
▽配信に特化した代表モデル
MIDI機器の接続

一部のオーディオインターフェースにはMIDI端子が搭載されており、キーボードやドラムパッドなどのMIDI機器を直接つなぐことができます。
MIDI信号は“演奏データ”としてやり取りされるので、鍵盤で弾いたメロディをDAWに記録したり、ソフト音源で自由に音色を変えたりできます。
打ち込みやアレンジ制作をする際に非常に便利で、リアルタイム入力も低遅延で行えるのがポイント。
USB接続タイプのMIDI機器も多いですが、オーディオインターフェースにまとめて接続しておけば安定性が増し、制作環境もスッキリします。
▽MIDI端子ありのオーディオインターフェース
DSPエフェクトの活用(対応モデル)

一部のオーディオインターフェースには、DSP(デジタル・シグナル・プロセッサ)と呼ばれる専用チップが搭載されています。
これは、リバーブやコンプレッサーなどのエフェクトをPCに負荷をかけずにリアルタイムで使うことができます。
歌や楽器を録音しながらスタジオのようなモニター環境を作れるのが大きな魅力です。
特にボーカル録音では、自分の声に少しリバーブをかけるだけで歌いやすさが格段に向上。
配信時にもそのままエフェクトをのせて送れるので、クリアで聴き心地の良いサウンドを届けられます。
▽DSPエフェクト搭載のオーディオインターフェース
オーディオインターフェースはこんな人におすすめ!
宅録を始めたいギタリスト/ベーシスト

ギタリストやベーシストが自宅で録音を始めるなら、オーディオインターフェースは必須アイテムです。
アンプを通さず直接楽器をつなげるライン録音が可能で、夜でも静かに演奏できます。
DAWと組み合わせれば、アンプシミュレーターやエフェクトを自由に使って音作りができ、録った音を後から編集することも簡単。
バンド練習やデモ制作、アイデアのメモとしても役立つので、楽器を趣味で楽しみながら自宅で本格的な録音環境を整えたい人にぴったりです。
歌ってみた動画を作りたい人

歌ってみた動画を作りたい人にとって、オーディオインターフェースは録音環境をぐっとグレードアップしてくれる必須アイテムです。
XLRマイクやコンデンサーマイクを接続できるので、クリアでノイズの少ない声を録音可能。
さらに低遅延でモニターできるため、歌いながら自分の声を違和感なく確認できます。
DAWと組み合わせればリバーブやコンプレッサーなどのエフェクトもリアルタイムで使えるので、まるでスタジオで録音しているかのような仕上がりに。
自宅でもプロっぽい歌ってみた動画を作りたい人にぴったりです。
配信の音質を良くしたい人

配信の音質を良くしたい人には、オーディオインターフェースが大きな力になります。
マイクや楽器を直接接続でき、低遅延でクリアな音声を届けられるため、通話やゲーム配信、弾き語り配信などで違和感のない音を実現可能です。
さらに、OBSなどの配信ソフトと組み合わせれば、リアルタイムでエフェクトをかけたり音量バランスを調整したりでき、聞きやすい配信環境を整えられます。
内蔵マイクやUSBマイクでは得られない安定した音質で、視聴者にストレスのない配信を提供したい人に最適です。
DTM初心者

DTMを始めたい初心者にとって、オーディオインターフェースは快適な制作環境を整える第一歩です。
ギターやマイクを直接接続できるので、録音した音をすぐにDAWで編集可能。
MIDI機器も接続できるモデルなら、鍵盤やドラムパッドの打ち込みもスムーズです。
さらに低遅延でモニターできるため、演奏や歌を録る際にタイムラグで戸惑うこともありません。
音質がクリアでノイズも少ないので、初心者でもストレスなく録音や作曲に集中でき、宅録や練習環境としても最適です。
まとめ:オーディオインターフェースでできること
オーディオインターフェースは、録音・配信・音質アップを一台で実現できる万能ツール!
- ギターなどのライン録音 → アンプを通さず高音質で宅録が可能
- マイク録音 → XLR端子でコンデンサーマイクも使え、ノイズ少なめ
- 低遅延モニター → 演奏や歌をリアルタイムで確認、録音が快適
- 高音質再生 → 普段の音楽鑑賞もグレードアップ
- マルチトラック録音・MIDI接続 → バンド録音や打ち込み制作に対応
- DSPエフェクト・配信対応 → リアルタイムでエフェクトをかけられ、配信や動画制作にも便利
👇こんな人におすすめ👇
- 宅録を始めたいギタリスト/ベーシスト
- 歌ってみた動画を作りたい人
- 配信の音質を良くしたい人
- DTMをこれから始める初心者
オーディオインターフェースを使えば、自宅でもスタジオ並みの録音・配信環境を簡単に整えられます。
まずはエントリーモデルから試してみるのがおすすめです。
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