【効率重視】子供の絶対音感の身につけ方

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最近子供が産まれて、音楽教育させたいけど

そういえば、絶対音感は、子供のころから教育させないと身につかないと聞くなーどうすればいいんだろう?と漠然と疑問に思うかもしれません。

自分も絶対音感を持っていたらどんなによかったことか身に染みています。

将来、絶対音感を使うかどうかは別として、子供の将来の選択肢を増やす意味でも身につけることに損はありません。

ここでは、絶対音感を身につけるために最適な時期と身につけ方を解説します。

絶対音感を身につけることで、新たな価値観を持つことができるのでぜひ実践してみては?

絶対音感を身につけるには、幼児期と音楽教育が重要!

絶対音感を身につけるには何が重要か?

それはズバリ、「教育時期と適切な音楽教育方法」が重要となります。

どういうことか?

それぞれの事柄について下記にまとめました。

幼児期までが絶対音感を取得する期間

よく「絶対音感を身につけるには子供の頃から教育しなければ身につかない」と聞くかと思います。

では何歳までに教育すればいいのでしょうか。

具体的には「〜5、6歳」の時期までに、適切な教育をすることで絶対音感を習得しやすいと言われています。

脳の構造が7、8割完成するのが3歳だそうです。

そしてある一説には、幼い頃に身につけなかった能力は、発達後はいらないものとして判断されてしまい、歳を重ねて習得するのが難しくなるそうです。

そのため、絶対音感を身につけるためには、幼児期に教育をするのがいいのです💡

子供に絶対音感を身につけさせたい方は、早めに行動に移すことが重要です。

※ちなみに、これはあくまでも絶対音感を身につきやすい時期なので、歳を重ねても習得できないわけではないです。遅くなったとしても教育次第では身につくかもしれません。

最適な音楽教育は、「好きにさせること」と「和音学習」

絶対音感を身につける最適な時期は幼児期ということがわかりました。

次に、どんな教育をするべきかですが

それは「音楽を好きにさせること」と「和音を覚えさせること」です。

音楽を好きになると、身につくスピードが早くなる!

「音楽が好きになること」

これは、絶対音感を身につける上で一番重要なことだと個人的に思います。

それはなぜか。

音楽が好きになると…

  • 音楽教育が好きになり継続する
  • 音楽教育中は他のことに意識がそれず、100%吸収できる
  • 日頃から聞こえてくる音に集中するため、脳の活性化が早くなる

結果、身につくスピードが早くなります!

親にとっては、これは最重要課題と言ってもいいでしょう。

和音を用いることで、音全体を響きで覚える

ここからは国内外での学会で注目を浴びた江口寿子氏の文献に基づく解説をしていきます。

絶対音感を身につける方法としては、和音を覚えさせる方法が良いようです。

基本的な和音(メジャー)は3つの音階が重なり合ってできる音の集合体のことです。

和音を覚えさせることで、単音同士を比べることなく、音全体の響きで覚えるため、絶対音感のトレーニングには最適なんだとか。

※単音同士を比べてしまうと絶対音階ではなく、相対音感の力が養われてしまうため。

※和音を完璧に覚えたら次の段階として、単音を覚えさせます。

これから絶対音感を学習するには和音を覚えさせるという意識を持つようにしましょう。

色のついた旗で和音を覚えさせるトレーニング方法

ではどうやって和音を覚えさせるか。

ここでは、ピアノなどの和音の音を色のついた旗と紐づけて覚えさせます。

準備するもの

準備するものは下記の2点です。

鍵盤楽器または、ピアノ音源

和音を鳴らすためのピアノや電子ピアノを用意します。

しかしながら、金銭面や部屋の置き場によっては現実的ではないかもしれません。

その場合は、和音の出るシンセサイザーや、ピアノ音源の出るアプリやソフトを用意しましょう。

14色の簡易的な旗

残念ながら14色の色のついた旗はショップではあまり売っていません。

そのため自作する必要があります。

割り箸を旗の棒に、折り紙を旗色にすることで簡単に色の旗を用意することができます。

色のついた旗は身近になるもので簡単に作れる

一度作ってしまえば、ずっと使用できるので、そんな労力ではないと思います。

白鍵用の色のついた旗
黒鍵用の色のついた旗

和音と旗色の紐付け設定

どんな和音を何色に紐付けるか下記にまとめました。

上から順番にひとつづつ旗と和音の組み合わせを覚えさせていきます。

No.鍵盤種類旗色和音名和音構成
1白鍵Cド、ミ、ソ
2白鍵Fド、ファ、ラ
3白鍵Gシ、レ、ソ
4白鍵Fラ、ド、ファ
5白鍵Gレ、ソ、シ
6白鍵Cミ、ソ、ド
7白鍵Fファ、ラ、ド
8白鍵Gソ、シ、レ
9白鍵Cソ、ド、ミ
10黒鍵黄緑Aラ、ド#、ミ
11黒鍵薄橙Dレ、ファ#、ラ
12黒鍵薄紫Eミ、ソ#、シ
13黒鍵B♭シ♭、レ、ファ
14黒鍵E♭ミ♭、ソ、シ♭

トレーニングの流れ

下記の流れでトレーニングを行なっていきます。

  1. No.1、2の和音と対応した旗の色を覚えさせる
  2. 和音を聞かせて、対応した色を持つ旗を選ばせる
  3. 2週間以上全問正解が続くようにする
  4. 次のNo.を加えて2に戻る

単純に上記の繰り返しです。

これを1日に20分ほど訓練します(一回4分として5回行うのが理想)。

訓練する際は、出題数や正解した数を記録することをお勧めします。

振り返った時に、正解率が上がっているのを確認でき、モチベーション維持につながります。

エクセルなどに記録をつけると傾向を簡単に把握することができます。

トレーニングでやってはいけない4つのこと

いざトレーニングをはじめても適切な方法でないとかえって逆効果になったりします。

ここでは、トレーニング時にやってはいけないことをまとめました。

無理にやらせない

子供の集中時間は最長5分程度のため、無理をせず、休みながら訓練しましょう。

また、気分がすぐれなくても、少し時間が経てばやる気になることはあります。

今日はダメかなと思っても諦めず、根気よく、無理のない範囲で学習させましょう。

色を判別するときに考えさせない

長く考えさせてしまうと、前に鳴ったコードを比べてしまいます。

音を比べて正解を導くと絶対音感は養われず、相対音感を養ってしまうことになります。

相対音感がついてしまうと、絶対音感が身につけられないと考えられているためです。

聞かせる和音の順番を固定化しない

聞かせる和音の順番を決めてしまうと、上記でも書いた通り、ひとつ前に鳴らした和音と比べてしまいます。

順番をランダムにするには、多面体のサイコロを使用する、くじを作る、アプリを使うなどの方法があります。

法則性を持たないランダムに問題を出すようにしましょう。

どんなに間違えても怒らない、イライラしない

最初は和音と旗の組み合わせを覚えるのは難しいです。

そのため、間違えることは多くあります。

ですが、決して怒らないでください。

子供は怒られると、どうにかして怒られないように必死に問題について考えてしまいます。

上記で述べたように、ここでのトレーニングでは考えて答えを出してはいけません。

間違えることを前提として取り組むと、当てた時の喜びを感じることができると思います。

「怒らない、イライラしない」を意識して問題を出すようにしましょう。

親のサポートによって、身につくかどうかが決まる!?

子供のうちは、先を見据えて行動することや考えることができないので、親のサポートが必ず必要になります。

絶対音感を身につける上で重要な「音楽を好きにさせる」ことを意識させるようにしましょう。

幼児期は、思考が単純なため、親の工夫次第では、音に対して興味を抱かせることもできると思います。

興味を持ったらしめたもので、単純なトレーニングがより楽しく感じられると思います。

ただし、無理強いさせることだけは絶対にやめてあげてください。

強制させてしまうと、返って音楽が嫌いになってしまい、一生関わらなくなってしまうことがあります。

興味がない場合は、強制するのではなく、別のアプローチで興味を惹かせるようにしてください(新しい知育楽器を触らせたり、you tubeで面白い楽器の映像を見せたり..)。

興味がないからと、諦めず、根気をもって頑張ってみましょう。

もしも自分だけでは教育するのが難しいのであれば、専門のスクールに通わせるのも手です。

幼児期に絶対音感を身につけたり、耳が良くなるための教育を受けさせてくれたら、物心ついたときに感謝されること間違いなしです!

絶対音感が身につくと役に立つこと

絶対音感を身についける目的が不明確だと、音楽教育も続きません。

ここでは絶対音感を身につけると何に役立つか立ち直って整理してみましょう。

楽器演奏が楽しくなる

絶対音感は、音を聞いただけですぐに音階に変換することができます。

そのため、何か既存楽曲を演奏する際に、容易く音を探れるため、すぐにコピー(演奏)することができるようになります。

自分の好きな曲をすぐにコピーができると、演奏が楽しくなり、演奏が上手くなります。

また、聞いただけで曲のキー(基準音)を知ることができるので、すぐにセッションやアレンジができるので、音楽の幅も広がります。

将来、何か楽器を習得するのにハードルがガクッと下がることにつながります。

演奏も卓越し、アレンジ力もつけば、将来、音楽家になることも夢じゃないかもしれません!?

音楽の授業の成績がよくなる

学校の音楽で高成績を取るには特段、絶対音感は必要ありません。

しかし、絶対音感を身につけた過程が重要です。

音楽や楽器に対する理解や親しみが備わっているため、導入時は、他の子よりもアドバンテージがあります。

学校の音楽の授業は、そこまで難易度は高くないので、態度や意欲によっては、すぐに「たいへんよい」や「5」を獲得することができると思います。

お母さんも嬉しいですね☺️

英会話の能力が身につく

これも絶対音感を持っているからというより、身につけた過程で得られたものが重要です。

幼児期より音に対する聞き取り力を訓練しているため、音階以外も聞き分けられるようになっていると思います。

そのため、英語の聞き分けも比較的容易にできるようになります。

大抵、英会話のはじめたては、そもそもどんな言葉を言っているかさえも聞き取るのが難しいです。

しかし、耳がいい人はどんな単語を言っているかを聞き取ることができます。

絶対音感の習得で培ってきた聞き取り能力はここで発揮されるようになるわけです。

会話の基本は、相手の言っていることを理解し、それに対して自分の思ったことを発話することです。

聞き取りさえ出来てしまえば、あとは思ったことを伝えるのみなので、常人よりも早く英会話能力を身につけることができるようになります。

絶対音感に関するよくある質問

最後に絶対音感に対するよくある質問をまとめます。

相対音感との違いは?

よくある質問の一つで、絶対音感と相対音感の違いは何かというものがあります。

相対音感とは、ある基準の音階と音名を事前に与えられた後に、別の音を聞いたときにその音の音階を理解することができる能力のことです。

対して絶対音感とは、基準の音を事前に与えられていなくても、聞こえた音の音階を理解することができる能力のことです。

ちょっと漠然としていて、わかりにくいですね。

楽曲をコピーする例で解説します。

相対音感…楽曲のキーが事前に与えられていたときに、聞こえてくる音やコードが判明すること。

絶対音感…楽曲のキーは与えられていないにも関わらず、聞こえてくる音やコードが判明すること。

上記を見ると相対と絶対の言葉通りの意味になりますね。

ちなみに相対音感は、年齢を重ねても比較的習得することが容易い能力です。

楽器を練習すると自ずと身につくことが多いです。

アーティストは全員絶対音感を持っているか?

アーティスト、音楽家は全員絶対音感を持っているとは限りません。

むしろ絶対音感を持っている方の方が少ないです。

音感の能力という点で言えば、絶対音感を持っていなくても、相対音感さえ身についていればプロの世界ではやっていけます。

(そもそもプロになるには、音感要素よりももっと大事な要素がありますからね..)

ただし絶対音感はアドバンテージになることに変わりないので、損はありません。

成人しても絶対音感は身につくか?

残念ながら成人してからの絶対音感習得は難しいと思います。

成人してからも身についた方はいるようですが、それこそ才能だと思います。

前述したように、幼児期に脳の構造がほとんど完成してしまうため、成人後の新たな能力の習得は厳しいです。

しかしながら、相対音感については、成人してからでも身につく能力になります。

必ずしも絶対音感にしばられず、相対音感を身につけるようにしましょう!

まとめ

子供に絶対音感を身につけさせるには、幼児期から和音を覚えさせるトレーニングを行うことが効率的です。

ポイントは、無理に訓練させず、興味を惹かせて、長いスパンで練習すること。

根気は必要ですが、親子協力して、絶対音感を習得してみましょう!

今回の教育の過程は、今後の音楽活動にも生かせる経験となるので、ぜひ挑戦してみては?

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