

ギターって寿命はあるの?

ギターに寿命は…あります…

最近寿命を迎えたギターについてお話しするね…
ギターに寿命はあるのか?
丁寧に扱っていれば寿命なんて来ない、ただの都市伝説と思うでしょう。
今回は、自分のギターに寿命が来てしまったお話をします。
(個人的にはすごく重いテーマ…)
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ギターは一生モノだと思っていた

多分、これを読んでくださってる方もギターは一生モノだと思っているのではないでしょうか?
当の私も例外ではありませんでした。
どうやったらギターは弾けなくなるのか、最前線から離脱させなければならないのか。
答えはなく、普通に扱ってて壊れるという認識はありませんでした。
今回最前線から退かなければならなかったギターは、バンドでメインで使用していた、Fender American Specialというシリーズのストラトキャスターです。
サンバーストにメイプルネックという個人的にベストマッチなカラー。
加えてべっ甲のピックガードにしていた愛着のある一本でした…。


感じ始めていた違和感、弦高が高い…

最近は放置していましたが、テクニカルなことをする時に何か弾きにくい…。
これは弦高が高いのが原因です。
実は以前からこの問題は気づいていて
自力で弦高調整を行なっていましたが、弦高を下げると1、2弦の15フレットあたりがビビるではないか。
自分でトラスロッドはあまりいじりたくなかったので、「これはいつかリペアに持っていくかー」と軽く考えていました。

その時はその程度だったんだな
そこから最近、バンドで中々テクニカルなフレーズを弾くことになりました。
こりゃ弦高が高すぎていかん!と思ったのが今回リペアに持っていくきっかけになりました。
リペアに持ち込んだ結果 “限界宣告”

以前、別ギターの調整をしてもらった信頼あるリペア屋さんに持ち込みました。
見た感じ順反りしている模様。
早速、ギターを渡して調整。
ガチャッ…ガチャッ…

あっ

えっ

トラスロッド回らないね

ん…?と言うことは…?

スゥー…残念ながら

…嫌だ!!
というドラマティックな感じだったかは置いといて、トラスロッドが回らないので反りの調整は難しいとのこと。
熱で矯正するアイロンでできないのか聞きましたが、メイプルワンピースネックはアイロンしても思うような効果は期待できないとのこと。
(ネック材と指板材が別々のものであれば、熱による再接着ができるので矯正しやすいらしい)
これはまさに絶望コース。
こんなにも早く限界が来るなんて思いもよらず…
ショックで頭が真っ白になりました。

私に残された選択肢3つ
リペア屋さんと相談して、私に残された選択肢は3つ。
それぞれ見ていきましょう。
新しいギターに買い換える

これは無情ですが1番推奨される選択です。
新品で買う場合はネックの反りや状態を気にする必要がないのでまさにノンストレス。
ただ、ギターの値段が上がっているので、同じグレードのものを買う場合、1.3、4倍の値段がします。
それに今まで使用していたギターはピックアップのブレンダー改造、ピックアップ、エスカッション交換など、様々な手を加えています。
愛着がないわけありません。
ということで新しいギターという選択肢は一旦保留…。
▽見てると欲しくなりますが…
ネックを交換する

現行ギターを活かすならこれ。
新品のネックの場合、反りは正常状態からスタートできます。
選択肢としては一見良さそうですが、いくつか課題もあります。
ネックの流通の少なさ
使用していたギターがfender USAなので適合観点から同じくfender USAのネックが良いのですが
しかし、USA製で70年モデルのラージヘッドのネックは流通が少ない…。
メキシコ生産のものでも適合すると思いますが、安心なのはボディと同じくfender USA。
出回るまでタイミングを見計らわないといけないです。
▽amazonでも売っていますがラージヘッドは中々ない
費用が思ったよりかかる
費用面で考えると、下記のような内訳になります。
- ネック材料費(約7〜8万円)
- 取り付け工賃(2〜3万円)
ということで10万オーバーすることを覚悟しなければなりません。
そこまで出すなら新品を買った方がいいのでは?と迷わせる金額。
中々、悩ましいですね…。
音が変わる
ギターはボディのみならず、ネックを含めた全体が振動して音を拾います。
そのため、ネックを新しいものに交換すると音は変わります。
ただしどのように変わるかは、交換してみないとわかりません。
手間と時間と10万円ほどの費用をかけた大博打を打つほどの自信はありません。
難しい問題ですね。

フレット擦り合わせ

フレットを擦り合わせて、弦高調整で弦高を低くする手法です。
ただしこれは応急処置。
これ以上、ネックの反りが酷くなったら、もうどうしようもありません。
現状の状態をより良くするだけで将来性はありません。
金額面でも、フレット擦り合わせは安くはないので候補としては弱いかもしれません。
結局、ギターに寿命ってあるの?
結局、ギターに寿命はあるのか?
ここまで体験談を記載している通り、
半分 正解 です。
半分というのも、ギターにとって最も重要なパーツの一つであるネックにはある、という意味です。
もちろん、ピックアップなどの電装系にも寿命はありますが、ボディやネックは音の根幹です。
それを交換してしまうとそもそも違うサウンドのギターになってしまう…。

ラーメンのスープはそのまま、麺を変えたみたいな感じか

ネックは音の振動を伝える大事な要素だからね
ネックを交換しなければならないほどであれば、もうそのギターの寿命が来てしまったと言っても過言ではありません。
今回、筆者はギターに寿命があることを身をていして知りました。
それでもこのギターは手放したくない!
ひとまず、落ち込むことはやめて、このちんけな脳みそで前向きに考えてみました。
たとえ新しいギターを買ったとしても、現在のギターは売らずに予備役として持っておけばいいのでは、と。
大好きなギターであれば、売らずに持っておくのも手です。

お金が許せばな!

それな!さぁ家族と相談だw
ということで、一旦保留ですw
新しいギターを買ったら多分また紹介するので、「コイツ買いやがったな…!」と生温かい目で見ていただければ…!

まとめ:いつかくる“老い”とどう向き合うか
ギターの寿命=ネックトラブルと言ってもいいほど、ネックには気を遣った方が良さそうです。
意外と保管環境によってネック状態は左右されます。
少しでも気になったらリペア屋さんに行って状態の把握をしてもらいましょう。
ただ、どうやってもいつかはトラスロッドの締め終わりは来てしまうので、その時が来る覚悟は持っておいた方が良いかもです。
その時まで、悔いの残らないような演奏をしていきましょう!
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