セミアコ・フルアコギターの保管方法

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どうもリョウスケです。

みなさんはギターを弾いた後どのようにしまっているでしょうか。

ギターは木材なので保管方法に気を付けないとネックが曲がったり、ボディ塗装の劣化が起きることがあります。

特にセミアコ・フルアコと呼ばれる箱物ギターはボディ内が空洞ですので要注意です。

今回はギターの保管方法(+セミアコやフルアコなどの注意点)について解説していきます。

あなたの大事なギター、コンディションを保つために今一度保管方法を見直してみましょう。

保管前の手入れ

ギターを弾いた後、真っ先にやらなければならない点があります。

◇弦を1音程度下げる

次回弾く予定がなければ弦のチューニングを1音程度下げましょう

これは長期間弾いていないと弦の張力によりネックが順反りしてしまうためです。

特にフルアコの場合はボディー内にセンターブロックが入っていないため、長期間の放置によりブリッジ付近のボディが陥没する恐れがあります。

もともとギターは弦を張った状態を想定して設計されていますが、長期間弾かないと弦の張力に耐えられなくなりネックが反るということが起きてしまいます。

ここでいう「長期間」は保管環境(湿度や温度など)に左右されるため明確にどのくらいとは言えません。私の場合は、2週間以上弾かない場合、弦を緩めています。

⚠注意!ギターの弦を外してそのまま放置はしないで

先ほど記述した通り、ギターは張った状態が想定されて作られているので弦を外して放置しておくと逆反りしてしまいます

◇弾き終わったらクロスで拭く

これは長期保管云々の前に弾いた後は必ず行いましょう。

弾いた後は自分の知らない汗や手垢がギターに付着します。そのまま放置しておくとボディ塗装の劣化や弦の短命につながります。

拭く個所はボディや弦(指板)を念入りに。

逆に丁寧に拭く習慣をつければ、弦錆の進行を防ぐことができるので張った弦を長く使うことができ、弦代が浮く可能性も。

※一般的な弦の交換は1ヶ月が目安です。切れないからと言って長期間使用することはおススメしません(エリクサー等は除く)。

保管の仕方

保管の仕方はいくつかあります。それぞれメリット・デメリットがあります。

自分の環境にあった保管の仕方を選びましょう。

スタンド

〇メリット

  • スタンドに立てておけば気軽に弾くことができるので練習する習慣がつきやすくなる
  • インテリアとして圧倒的な雰囲気を部屋に放つ。

×デメリット

  • 地震や何かに引っ掛けて倒れてしまうことがある。最悪ネックが折れます(知人体験済み)。
  • ラッカー塗装のギターはスタンドのゴムやスポンジに長期間当たることで変色や塗装が溶ける可能性がある ⇒ クロスを挟むなどの対策が必要。

ギグバックやソフトケース

〇メリット

  • ケースに入れてあるのでほこりが付きにくい
  • ケースとギターが一体となるため部屋のスペースが節約される

×デメリット

  • ケースの出し入れが面倒臭くなりやがて弾かなくなってしまう可能性がある。
  • ギターが直接見えないため、家族にぞんざいに扱われることもある?

ハードケース

〇メリット

  • 外的衝撃に対して絶大的な防御力を誇る
  • 湿度の高い季節には除湿剤、乾燥季には楽器用保湿剤入れることで長期保管に最も適するケース

×デメリット

  • 重く大きいので部屋を圧迫する

ハードケースに入れる場合は横積みは厳禁です。積みすぎると圧力によりギターもろともぶっ壊れます。ケースは縦置きにしましょう。

保管環境

冒頭でも書きましたがアコースティックギターもエレキギターもボディやネックは木材でできています。

特にアコースティックギターの場合、高温多湿な保管環境下ではボディ表板の隆起と変形が起こり、低温低湿度の環境下ではボディ表板の沈み込む現象や乾燥による木部割れが起こります

以上のように環境の変化は音や外装に影響するので、気にかけなければならない点の一つです。

理想的な環境

ギターの工場は一番理想的な環境に設定されています。

大手ギターメーカーのGibson社の工場は下記気温と湿度が保たれているそうです。

  • 平均気温22℃
  • 湿度40%~50%

湿度に関しては、前後20%以上の変化は避けるように、と記載されていました。

絶対にやってはいけない保管環境例

押し入れ

こもっているので想像以上に多湿です。さらに風呂場に近いと温度も高くなり、カビが元気よく繁殖します。

どうしても入れなくてはいけない場合は定期的な換気、除湿剤を完備することが最低条件となります。

エアコンの風が当たる場所

エアコンの風はとてつもなく乾燥します。特に暖房は最悪です。保管する際はエアコン位置も気を付けましょう。

窓際

日光の紫外線によりギターボディーの塗料に悪影響を与えます。特に白いギターは黄ばみます。また直射日光の当たる場所は必然的に高温となりますので、窓際は避けましょう。

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