

ギターのシールドってなんでもいいの?今は安物使ってるけど…?

ギターのシールドは色々な種類があって迷っちゃうもんね
ギターを弾き始めて少し経つと、シールドってなんでもいいのか?という疑問が浮上すると思います。
今回は、はたしてギターのシールドはなんでもいいのか、個人的な意見をまとめてみました。
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なんでもいいけど、長さと耐久性が重要

ぶっちゃけて言えばシールドはノイズが乗らないものであればなんでもいいです。
ギターのシールドはギターの電気信号を何の変換もせず、出来るだけその通りにアンプへ送る単純な構造をしています。
確かに音質の良し悪しは存在しますが、最初のうちは分かりにくいし、比較しないと分からないことがほとんど。
ただ重要なのは長さと耐久性。
こればっかりはちゃんとしたものを買わないと後々後悔します。
長さは用途から考える
普段使いは最低3m

自宅やスタジオでの練習では、3m以上あれば困ることはないと思います。
逆に3m未満(1.5mのものなんか)は短すぎて自宅でしか使えないと思った方がいいです。
スタジオでも動き回りたい人や、大きいスタジオを取って練習する場合は、適宜3m以上の長さのものを選ぶようにしましょう。
▽私が愛用してる3mのシールド
ライブやるなら最低5m

ライブ演奏を想定している場合は、最低でも5m以上のシールドを準備しておきましょう。
ライブステージによっては、奥行きが広く、アンプと自分の立ち位置が遠い場合もあるからです。

また、激しいパフォーマンスをする場合は、余裕を持った長さでないと、途中で引っ張られて抜けるなんていうことも起きてしまいます。

パフォーマンスはカッコいいのに、シールド抜けたら途端に恥ずかしくなるもんな
ライブを想定している場合は余裕を持った長さを準備しておきましょう。
▽私が愛用している5mシールド
短すぎると動けなくなる(体験談)

私がまだライブ経験も少なかった頃、あまりシールドの長さを意識せずにステージに立った経験がありまして…。
確かその時は3mのシールドを使っていたと思います。
アンプと自分の立ち位置が遠くて、ギターとアンプの間のシールドがやや宙吊り状態…。
その状態で動きのあるパフォーマンスもできず、そのまま微動だにせず黙々と演奏していた経験がありました。
周りからは“あと1歩動いたら即断線”のデスゲームを一人で開催してる人見えたかもしれません。
そんなことにならないように、ライブでは長めのシールドを用意しておきましょう!
長すぎると音が劣化する

シールドは逆に長すぎても良くありません。
ケーブルが長くなるほど信号が減衰しやすく、高域がスッと抜けてしまったり、輪郭がぼやけたような音になりやすいです。
短すぎると自由が効かなくなりますが、必要以上に長めのものにしてしまうと“なんか音がくすんで聞こえる…”という原因になります。
演奏環境に合った長さを選ぶことで、音の鮮度を保ちつつストレスなくプレイできるので、ちょうどいい長さを意識して選ぶことが大切です。
耐久性の低いシールドも存在する
投げ売り品には要注意

よくワゴンセールや投げ売りされているシールドを見かけると思いますが、あれは正直お勧めしません。
ギターを始めた頃、エフェクターをつなぐパッチケーブルが必要になりました。
当時はお金もなかったので、楽器屋で投げ売りされていた安いパッチケーブルを買いました。
案の定、使って半年もせずに断線。
自宅で断線確認ができたのでまだ良かったのですが、これがライブ演奏中に起きたと思うとゾッとしますね…。
シールドはパッチケーブルと構造は同じなので、安物は耐久性に難があると思った方がよさそうです。
メーカー物は比較的安心

安物を買うのはお勧めしませんが、どうしてもお金がないのであれば、メーカー品のものをお勧めします。
メーカー品であれば、これまでのノウハウが詰め込まれており、製品の品質は一定基準以上に維持されていることが多いです。

名が通ってると信頼性も高いしな
特に、VOXやORANGEなんかは安くてもそれなりのシールドの扱いがあります。
経験上、普通に使っていれば1年以上はもつと思います。
レビューと実体験で判断

耐久性で心配ならネットのレビューと、実経験で判断するのも良いと思います。
例えば、ショッピングサイトの商品ページのレビューを見て、耐久性について書かれているものを探すとか。
ショッピングサイトのレビューは、個人の主観の集まりなので、一つの意見を鵜呑みにせず、全体を見ると良いと思います。
特に、最低評価を見ることはマストです。
不具合について書かれていることが多く、耐久性についての参考になります。
あとは、「これを言っちゃあお終いよ〜(寅さん)」ですが、たくさん買って試して、お気に入りを見つける。
シールドなんて消耗品なのでたくさん使っていくうちにお気に入りのものに出会うので、それまではたくさん冒険するのがいいと思います。

身もふたもないな

結局は自分が気にいるかどうかだからね
音の違いはわかる人にはわかる程度
比べないと100%わからない

シールドの違いは聴き比べないとわかりません。
ライブでギターの音だけ聴いて、「おっ、この音はMonsterケーブルの〜だ!」とかわかる人は化け物の耳をしています。
プロ以上です。
ただ、ほとんどの人は音だけ聴いてシールドの抜け感や、音の特徴を感じることはありません。
それよりもギター本体やアンプの特性の方がデカすぎます。
シールドの音の違いはそんなものだと思った方がいいです。
ちなみに同じギター、アンプ、セッティングで、シールドだけ変えて聴き比べたらわかりやすいです。
良い音を作るのも小さなことの積み重ねではありますが、シールドをこだわるかどうかは人によりけりです。
ちなみに私は、シールドにお金をかけるなら、アンプやエフェクター、ギターパーツにお金をかけます。

シールドはライブ中壊れなければいい!

まぁ考えが偏ってるな
自分ならここでこだわる
とは言うもの、シールドをこだわりたい状況もあります。
アコースティック編成でのライブ演奏

アコースティック編成でのライブの場合、アコースティックの生感を伝えたいので、電気系統は良いものを使いたくなります。
エレアコだとシールドからDIを通してアンプやスピーカーに繋ぐことが多いですが、大抵のライブハウスでは、アンプ、スピーカーは備え付けのものを使用します。
そのため自分で準備できるものはギター、DI、シールドになります。
簡単により良い音を届けるにはシールドを良いものにするのが手っ取り早いです。
良い音で演奏できれば、例えお客さんは感じなくとも、自分は気分よく演奏に集中できるのでおすすめです。
レコーディング時

レコーディングは、(一生)音源として残るもので、何度も聴き返すことができます。
そのため、出来るだけ気になるところは潰しておきたいです。
音源を聴いている時に、一つでも、一回でも気になるポイントを発見してしまうと最悪です。
「気になるポイントの音源」としての烙印が押されてしまいます。
その気になるポイントが、シールドを変えるだけで低減できるのなら良いシールドを使っても安いものです。
レコーディングでは、一つ一つの機材に気を使うのは重要です。
ソロでの演奏

ソロでの演奏もシールドにも気をつけたい状況です。
やはり、ギターの音のみを聴かせる、となるとギター一本の演奏が音の全てとなるので、機材に妥協するのはよくありません。
シールドも例外ではなく、少しでも良い音でギターの演奏を聴かすことも、演奏自体と共に重要なファクターになります。
バンド演奏とはまた違った目線で”音”について考える必要があります。
あまり神経質にならないでいい

結局音についてこだわるべきなのかどっちなんだ?

音については最後矛盾したことを言ってしまったかもしれないけど、普段使いではあまり気にしなくて良いと思う
家での練習や、バンド演奏であれば、あまりシールドの音については気にしなくても良いです。
あまり気を使いすぎると、「このシールドでなければ!」という固定観念が強くなりすぎて、実際の音より、思考の中に補正がかかってしまいます。
基本的にシールドは状況に合った長さ、強い耐久性があれば、音は二の次で問題ありません。
音が良いシールドより壊れないシールドを探しましょう!
価格帯別おすすめシールド
基本的に価格が上がれば音良くなる傾向がありますが、バンド演奏であれば安価なものでも十分機能を発揮します。
〜5000円のおすすめ
CANARE / LC05 BLACK 5m

GS6ケーブルを採用した5mのシールドで、自然なサウンドが特徴です。
余計な強調やクセがなく、機材本来の音をそのまま出したい方に向いています。
柔らかめの被覆で扱いやすく、巻き取りやセット時のストレスも少な目。
プラグ部分は耐久性の高い仕様になっており、長期間使用しても性能が安定しやすい設計です。
カラー展開や長さが豊富なので、環境やスタイルに合わせて選びやすいのも魅力です。
ORANGE / CA036 20ft/6m 1/4″ Straight

シンプルで実用性を優先した6mのシールドです。派手な特徴はありませんが、基本安定しており、日常的な練習環境で扱いやすいタイプです。
外装はオレンジのブランドデザインが入り、視認性も良いためスタジオやライブでも見失いにくいメリットがあります。
6mという長さは、宅録やスタジオ利用でちょうど扱いやすく、取り回しも比較的スムーズ。
価格と実用バランスを重視したい方に向いています。
FENDER / Deluxe Series Instrument Cable S/S 5.5m

このモデルは、素材や内部構造にこだわった作りが特徴です。
外装はツイード仕様で耐摩耗性が高く、ステージなどで踏まれる場面でも安心して使えます。
コネクター部分には金メッキ加工が施されており、接点劣化による音の変化を抑え、長期間安定した信号を保てます。
音の方向性はクセが強くなく、ギター本来のトーンをそのまま出したい方に向いています。
デザイン性と扱いやすさを求める人におすすめです。
〜10000円のおすすめ
PROVIDENCE / S101 5.0m S/S EF

スタジオやレコーディング環境での使用を想定した設計で、長さによる信号劣化を抑える構造が特徴です。
芯線構成や素材選びが緻密で、周波数帯の情報量をしっかり保つ設計になっています。
シールド構造は密度が高く、電磁ノイズを遮断しやすいため、環境ノイズの影響を受けにくい点もポイント。
外径は太めですが、その分しっかりしており取り回し時の安心感があります。
安定した音と耐久性を両立したい方に向いた1本です。
OYAIDE / Ecstasy Cable SS/5.0

演奏者が出した音をそのまま届ける方向で作られており、解像度の高さと扱いやすさが特徴です。
外径は太めですが、被膜が柔らかいため取り回しが良く、無理な屈曲にも耐えやすい設計。
サウンド面では倍音が自然に伸び、中域が聴き取りやすいため、ピッキングの強弱やニュアンスの差が分かりやすく反映されます。
デジタルアンプとの相性もよく、細かい調整がしやすいので、音作りをもう一歩前に進めたい方に向いたモデルです。
MONSTER / M ROCK2-21

ロック向けに調整されたサウンドキャラクターが特徴で、高音がキラッと抜け、倍音がしっかり主張してくれるシールドです。
独自構造のワイヤーと強めのシールド設計で、歪ませた音でも粒が潰れにくく、ノイズも抑えられています。
耐久性は高めで、雑に扱っても安心感があり。
少し音にキャラが乗るタイプなので、ストラトのシングルなど、細い音を太くしたいときに向いています。
ロック寄りのトーンが好きな人には相性の良い1本です。
〜20000円のおすすめ
BARBAROSSA / BR-CB150 5m S-S

ベースやアコースティック向けに設計されており、特に低音〜中域の質感がしっかり残るタイプ。
音が痩せず、太さや響きの空気感を自然に出せるので、指板のタッチやニュアンスをそのまま届けたい人に向いています。
ギターでも使えますが、少しハイが前に出る傾向があり、音が明るく感じやすい場合があります。
もし「今の音がちょっと暗い」「抜けが欲しい」と思っているなら、良い相性になる可能性があり。
ライブよりも、自宅録音や低音や質感を大事にしたい人向けの性格です。
BARBAROSSA / BR-CB150 5m S-S
サウンドハウスで見るBOSS / BIC-P18 BOSS Premium Cable 5.5m ストレートプラグ

BOSSが“ナチュラルな音”を徹底的に狙って作ったモデルです。
高純度の銅材と精巧な金メッキプラグが採用されていて、信号のロスを抑えながら音の粒立ちをしっかりキープしてくれます。
派手にキャラを足すタイプではなく、ギター本来の音や弾き方のニュアンスがダイレクトに伝わる印象です。
網組ジャケットのおかげで耐久性も十分。
音のクセで迷うより、まず「良い基準」を一本持ちたい人に向いています。
ギターを始めて少し耳が育ち始めた頃に選ぶと、手持ちの楽器の個性を確認できる一本です。
MONSTER / M ACST2-21

アコースティックギター向けに設計されたケーブルで、細かいニュアンスや空気感をしっかり拾ってくれるタイプです。
倍音がきれいに伸びて、ストロークでもアルペジオでも音像が崩れず、クリアなまま耳に届きます。
ソロを弾いたときの粒の立ち方や、コードを鳴らしたときの広がり方が自然で、アコギのキャラクターや木材の響きをしっかり残してくれる印象です。
耐久性もしっかり確保されているので、持ち運びが多い人にも安心。
エレキにも使えますが、真価を発揮するのはアコギ。
アコースティックの音をもっと前に出したい人に選ばれる一本です。
まとめ
ギター用シールドは「音が良いかどうか」よりも、長さと耐久性が重要です。
短すぎると動きにくく、長すぎるとノイズや劣化の原因になります。
最初の1本を選ぶなら、必要な長さと壊れにくさを基準にすると失敗しません。
使っていくうちに必要性や好みが見えてくるので、まずは“安心して使える1本”を手に入れるところから始めましょう。



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