

アンプの歪みを使っているけど、ちょい足しして音を整えたい…

そんな時はローゲインエフェクターを使うといいかも!
ローゲインエフェクターはメイン歪みに少しだけ色を加えたり、調整するのに適しています。
また、大は小を兼ねるという言葉がありますが、歪みペダルの歪みの質に関して言えば、100%そうとは限りません。
ローゲインをターゲットにしたエフェクターはたくさんあります。
今回は比較的ニッチで奥の深いローゲインオーバードライブのおすすめを紹介します。
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- 1 ローゲインオーバードライブとは?
- 2 ローゲインオーバードライブのおすすめ12選
- 2.1 Vemuram / Jan Ray
- 2.2 MAD PROFESSOR / Sweet Honey Overdrive Factory
- 2.3 MAD PROFESSOR / Royal Blue Overdrive Factory
- 2.4 CATALINBREAD / Formula 5F6
- 2.5 One Control / CRANBERRY OVER DRIVE
- 2.6 MXR / CSP027 Timmy Overdrive
- 2.7 Virtues / monica
- 2.8 BOSS / SD-1
- 2.9 BOSS / BD2
- 2.10 JHS / Morning Glory
- 2.11 Electro Harmonix / Crayon
- 2.12 FREE THE TONE / RED JASPER
- 3 ローゲインオーバードライブの使い方
- 4 最後に
ローゲインオーバードライブとは?

ローゲインオーバードライブとは、歪みの量(ゲイン)が少なめのオーバードライブのことを指します。
強い歪みではなく、アンプ本来のサウンドやギターのキャラクターを活かしつつ、ほんのりとしたドライブ感を加えるのが特徴です。
ロックやブルース、カントリーなど、ピッキングニュアンスを大切にしたいプレイスタイルと相性が良く、いわゆる「プッシュ系」の使い方にも向いています。
また、クリーンブースターとして使ったり、歪みペダルの前段で音にコシを加える用途でも重宝します。

ちょいと大人なドライブペダルだな
ローゲインオーバードライブのおすすめ12選
Vemuram / Jan Ray

原音の美しさを“少しだけ”押し出す、職人ブースト
マイケル・ランドウも愛用していることで有名。
“良い音”をさらに際立たせるためのローゲインオーバードライブです。
Fender系アンプとの相性は抜群で、あの60年代ブラックフェイス期の艶やかで芯のあるサウンドを再現。
特に、チューブアンプを基準に音作りしている方や、歪みペダルの前段で音の輪郭を整えたい人におすすめです。
強く歪むわけではなく、ピッキングやギター側のボリュームで絶妙に表情が変わるニュアンス重視の一台。
側面トリマーでサチュレーションも微調整可能なので、録音でもライブでも活躍します。
高価ですが、“本物”を求める人には一生モノの相棒になると思います。
MAD PROFESSOR / Sweet Honey Overdrive Factory

“点けっぱなし”がクセになる、極上クランチ
アンプ本来のキャラクターを活かしながら、軽やかで自然なクランチ感を加えてくれるローゲインペダルです。
特に「点けっぱなし」で使える設計が魅力で、ギターのボリュームやピッキングで歪みの表情を自在にコントロールできます。
FOCUSノブによってサウンドの芯を調整できるため、音抜けや押し出し感を細かくチューニング可能。
歪みペダルの前段に置いて音の質感を整えるも良し、クリーンアンプに直で挿して“ダンブル系クランチ”を作るも良し。
自然な歪みを求める中〜上級者にこそ響く、まさに通好みの一台です。
MAD PROFESSOR / Royal Blue Overdrive Factory

ローゲイン?いや、表情豊かすぎる“変幻自在”の相棒
MAD PROFESSORらしい繊細さと懐の深さを併せ持ったローゲインODです。
トランスペアレント系ながら、ゲイン幅は驚くほど広く、EQの効きも鋭く直感的。
ピッキングやギターのVol操作にも素直に反応し、歪みをクランチからリードトーンまで自在にコントロールできます。
特に「ちょっと粗さのあるトーン」が欲しい人にはドンピシャ。
上品すぎるトランスペアレント系とは一線を画す、ほんのり暴れる個性が魅力です。
ブースターにもメイン歪みにも使える器用さで、ペダルの入れ替えが多い人もついボードに居座らせたくなるような一台です。
CATALINBREAD / Formula 5F6

ツイード魂を宿す“小さなBassman”
ツイード期Fender Bassmanのキャラクターを再現したローゲイン系オーバードライブです。
特徴は、ただの“アンプライク”を超えた、少し暴れ気味なコンプレッションとジャキっとした倍音感。
クリーンアンプに足すだけで、粘りと太さのあるヴィンテージライクなサウンドが手に入ります。
内部のModeスイッチでゲイン感を切り替えることも可能で、よりブライトかつプッシュ感のある設定にも対応。
扱いには少しクセがありますが、その個性がハマったときの“抜け感”と“粘り”は唯一無二。
モダンなペダルでは出せない音を求める方におすすめです。
One Control / CRANBERRY OVER DRIVE

歪みの輪郭、くっきり、現代ブーストの決定打
One Controlの名機Strawberry Red Over Driveをベースに、ローゲイン向けに調整された限定モデル。
ギターやアンプの特性を引き立てながら、適度なコンプレッションと高解像度で芯のあるサウンドを実現します。
ハイゲインアンプのブースターとしてはもちろん、Low Cutトリムポットにより低音の飽和を防ぎ、輪郭を保ったまま気持ちよく押し出すことが可能です。
単体で使うよりも“味付け”としての活躍が光るペダル。
ニュアンス重視のギタリストや、音作りを細かく詰めたい方にとっては強力な武器になります。
MXR / CSP027 Timmy Overdrive

音に余計な脂は乗せない、芯だけを引き出す透明系
トランスペアレント系オーバードライブの元祖と呼ばれる名機を、MXRがミニサイズでリファインした一台です。
音の芯を太く保ちながらも、帯域を整えるような絶妙な効きのEQが特徴。
ギターやアンプ本来の個性を殺さずに押し出す、まさに“下支え系”のODです。
プリアンプ的な使い方にも最適で、特に歪みペダルを複数組み合わせる際には、他のペダルと音が被らず、全体のバランスを整える役割にも優れています。
透明感の中にしっかりとした存在感を残したい方におすすめの一台です。
Virtues / monica

ロック魂を揺さぶる、分厚く響くモダンクラシック
クラシカルな回路構成をベースにしつつ、独自のバイポーラトランジスタクリッピングによって厚みと輪郭を両立したローゲインオーバードライブです。
特に中域に存在感があり、ジャキっと艶のある歪みはロック系のギタリストにぴったり。
クリーンからクランチまでをボリュームやピッキングの強弱で自在にコントロールできるため、アンプライクな操作感が楽しめます。
シンプルながら表現力が高く、手元のニュアンスをそのまま音にしてくれるレスポンスの良さが魅力。
主張の強すぎないローゲインODを探している方には、まさに“ちょうどいい暴れ馬”です。
BOSS / SD-1

時代を超えるロック魂のブースター
1981年の登場から40年以上、今なお愛され続けるBOSSのSD-1。
特徴はなんといってもその“ほんのり荒い”中域が強調されたサウンド。
最近流行りのトランスペアレント系とは真逆のキャラですが、逆にそれが魅力でもあります。
ハイゲインアンプの前段に置けば、ローを抑えて音が引き締まり、ギターソロで抜けの良いトーンを実現。
もちろん単体での使用もOKで、どこか懐かしくて枯れたロック感がにじみ出るサウンドは、まさに名機の証。
クセがあるけど、それがプレイヤーのタッチや感性を引き出してくれる——そんな一本です。
1台は持ってて損なしの”味出し系ブースター”ですよ!
BOSS / BD2

カラっと歪んで、キレ味鋭く、ジャキっと抜けるドライブ!
その名の通りブルース向けと思われがちですが、実はロックやオルタナとの相性も抜群な一台です。
最大の特徴は、ピッキングのニュアンスに鋭く反応するキレ味と、ハイ寄りでジャキっとした軽快な歪み。
ローゲインでのクランチはもちろん、ゲインを上げることでファズ的なニュアンスも醸し出せます。
単体での歪み作りはもちろん、抜け感重視のブースターとしての活用もおすすめ。
ハムでもシングルでも、しっかり個性が出せるので、組み合わせ次第で色んな表情を見せてくれます。
クセはあるけどハマると中毒性高めな一台。
味のあるサウンドを探している方にはぜひ試していただきたいペダルです!
JHS / Morning Glory

歪ませないのに音が立つ、極上の透明感
原音を活かしたままナチュラルなドライブ感を加える、トランスペアレント系オーバードライブの決定版です。
ギターやアンプ本来のキャラクターを一切損なわず、弦の分離感やピッキングニュアンスをグッと際立たせるのが特徴。
コードを弾いたときの“ガラスが鳴るような美しい歪み”はまさに絶品です。
ブーストモードではローエンドがしっかり持ち上がり、存在感のあるクランチにも対応。
クセのないEQ設計で前段・後段どちらでも扱いやすく、他の歪みペダルとも高相性。
派手さより、上質さで勝負したいあなたにぴったり!
Electro Harmonix / Crayon

大胆なEQで、抜ける音をデザイン
トランスペアレント系の中でも少しザラついた質感と太さが魅力のフルレンジ・オーバードライブです。
独立したBASSとTREBLEのEQを搭載し、高域・低域をしっかり作り込めるため、ブースターとしても非常に優秀。
こもりがちな機材に抜け感を与えたり、ジャキッとしたバッキングトーンを作るのにも最適です。
エレハモらしいポップなルックスも相まって、価格以上の実力を持つ一台。
派手すぎず、それでいて存在感のあるクランチ〜ドライブサウンドは、メイン歪みにもサポートにも使える万能タイプです。
コストを抑えつつも“芯のある音”を求める方におすすめのモデルです。
FREE THE TONE / RED JASPER

“飾らない”音、帰ってきた真の素直系
まるで上質なビンテージチューブアンプのような、滑らかで芯のあるローゲインオーバードライブです。
高域は耳に痛くなく、中域にはパンチ感、低域はタイトで、ナチュラルなコンプレッションが演奏の気持ちよさを引き立てます。
特に注目なのは、音の立ち上がりや空気感まで表現する繊細なトーン設計。
ハイカットノブや優秀なバッファー回路も搭載されており、ペダルボードの最前列に置いて常時オンにしたくなる一台です。
ギターとアンプの素の音を活かしながら、物足りなさを絶妙に補ってくれるこのペダルは、ミドル控えめなすっきり系クランチを探している方にぴったりです。
ローゲインオーバードライブの使い方

ローゲインオーバードライブは、アンプのクリーンチャンネルに軽い歪みを足したいときや、すでに軽く歪んでいるサウンドをもう少しだけ押し出したいときに活躍します。
たとえば、ブルース系のクランチに少しだけ甘さを加えたいときや、ヴィンテージ系のロックに適度なパンチを持たせたいときにぴったりです。
セッティングのコツは、ゲインを控えめにして、トーンとレベルで音の太さや抜け感を調整することです。
また、歪みエフェクターの前段に置いてブースター的に使うと、後段の歪みの質感を変えることもできます。
ピッキングに敏感に反応してくれるので、ニュアンス重視の人にもおすすめです。
最後に
ローゲインのエフェクターは、ハイゲインエフェクターに比べて劇的に音色に変化はありませんが、クリーンやクランチの音の質自体を変えることができます。
今の自分の音に少しでも物足りなさを感じたら、ローゲインエフェクターで音を整えるのも手です。
音の芯の部分が一気に変わることがあるので、試してみる価値は十分にありだと思います。
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