どうもリョウスケです。
ギターをやってない人でもFenderやGibsonといった大手ギターメーカーは知っていると思います。
そのギターメーカーとは一線異なる「Harmony」という全米最大級のギターメーカーがありました。
楽器メーカー「Harmony」についての詳しい記事があまりないため、情報をまとめました。
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どんなメーカー?
エレキギター、アンプ、アコースティックギター、ウクレレ、ヴァイオリンといった弦楽器を主に制作していたメーカーです。
ビザールギターのような他にはない独特のルックス、初心者が手を付けやすい価格帯のラインナップ、チープですが味のあるクラシカルなサウンドが持ち味でした。
上記、特徴によりアメリカでは爆発的にヒットしたメーカーの一つでした。
全盛期は1965年頃で、ロックが大人気となり、キッズたちの一本目のエレキギターとして購入された経緯が多いのではないでしょうか。
(当時アメリカでは、他にもKAYやNATIONAL、DANELECTROなどのメーカーがありました)
その火付け役としてデビューしたてのローリングストーンズのキースリチャーズやレッドツェッペリンのジミーペイジ、デビュー前のブライアンセッツァーなど、ギターヒーローたちがこぞって使用していたみたいです。
今でもThe Black Keysのダンオーバックが当時のビンテージ品を使用しています。
Silvertoneとの関係
日本では一般的にSilvertoneというブランド名の方が有名でしょうか。
同じモデルの楽器でも、Harmonyとして売られているギターとSilvertoneとして売られているギターがありました。
ですが、中身は(恐らく)同じでSilvertoneというブランド名を多数の楽器メーカーに貸し与えていたようです(使ってくれと懇願したのかはわかりませんが)。
そのため物は同じです。
ただマニアの方たちにとっては、価値は違うと思われます(どちらがいいか当方はわかりません)。
ちなみにSilvertoneは今でもたくさんのアーティストが使用しています。
日本人では、The Yellow Monkeyのギタリスト菊地英昭さんや、GLIM SPANKYのギタリスト亀本寛貴さんが使用しています。
この動画ではギターの菊地英昭さんはおそらくSilvertone Model 57H 1485Lを使用しています。
Harmony型名で言えばH78のRocketです(ダンオーバックと同じ!)。
倒産からの復活!
1960年代は調子が良かったのですが、やがて日本のローエンドブランド勢(テスコやグヤトーン)が進出してきて、業績が悪くなります。
そして1975年に会社は消えました。
この早い段階で倒産したことによって、日本での知名度は広がらなかったわけですね。
それから月日は43年経った2018年。BandLab Technologiesという会社がHarmonyブランドを再び立ち上げました。
一部を除き昔のモデルはありませんが新しいユニークなギターやアンプを制作しているみたいですね(生産は韓国)。
物としては昔のHarmonyとは異なるとは思いますが、やはり気になります笑。
まだこのニューHarmonyを弾いたことがないので機会があったら試し弾きさせてもらおうと思っています。
日本でのビンテージ品の取り扱い
冒頭の写真に、私が所有しているHarmony H-74を載せましたが、買うのに実はとても苦労しました。
最終的には海外のフリマサイトで購入しました。
下記に購入経緯を記載しています。
実はフリマサイトを使う前に店頭でビンテージ品として出店していましたが、購入を考えている間に売れてしまって…。
そこのオーナーいわく
「日本でHarmonyなどのギターが出回らないのは、知名度の低さが原因。
アメリカに買い付けに行って、どんなにいい状態でもあまり知られてないメーカーは売れにくいので仕入れない。
海外にはいいギターがいっぱいあるのにもったいない。」
ということを言っていました。
確かに、日本人はブランド志向が強いので、知らないメーカーのギターは買わなそうですよね…。
Made in U.S.A好きにとってはとても残念です。
ということで、いつになってもデジマートに欲しいギターが上がってこなかったので、シビレを切らして海外から個人輸入しました。
▽タイミングが合えば日本の楽器店でも入手できるかもしれません。
当時のHarmonyギターのラインナップ
Harmony所有者の方や、Harmonyギターが気になる方におすすめなサイトがあります。
Harmonyファンが作ったであろう、ほぼすべてのHarmonyギターの型名の情報が網羅されているデータベースです。
(現在は、オーナーが亡くなったのか、ウェブアーカイブのみ残っています)
各型名の写真やレビュー、当時のカタログ、値段が載っています。
買う前はこのサイトをずっと眺めていました笑。
結構、事細かく載っているので眺めているだけでも楽しいです。
制作年代や型名の調べ方
ヴィンテージギターを購入する際に気になるポイントの一つ、制作年はいつ頃か。
ギターの制作年代を調べにくいメーカーもありますが、Harmonyは比較的簡単に制作年代を調べることができます。
セミアコースティックギターの場合は、fホールの隙間から、下記のような印字を探します。
「2992H74」「F-62(※)」という印字が見えるともいます(※の部分は解読不能)。
「2992H74」の前半部分(2992)は製造番号らしく一般ユーザーにとっては、なんの意味も持たないコードのようです。
後半部分(H74)はモデル名です。
HarmonyはH〇〇というモデル名なのでわかりやすいですね。
次に「F-62」の方はFというのがFall(秋)を意味していて、作成時期です。
他にSpring(春)を意味するSが印字されるパターンもあるようです。
そしてお待ちかね、62という部分。これが制作年代となります。
なのでこのギターは下記の情報をもつギターということがわかります。
- モデル名:H74
- 制作年代:1962年の秋ごろ
上記のようにHarmonyギターの制作年代は簡単に把握することができます。
ソリッドギターの場合は、おそらくピックガード開けた所にあると思います。
(中身を見る時は自己責任でお願いします)
所有ギターの制作年代が判明すると胸を張って公言できるのでスッキリしますね!笑
※制作年代の印字の意味は、下記のS. NATHANIEL ADAMS氏のブログを参考にさせていただきました。感謝しております。
今後、情報を更新していきます!
Harmonyの情報はあまり出回っていないので、何か新しい情報を手に入れたら本ページも随時更新していこうと思います。
Harmonyユーザー、Harmonyが好きなみなさまへ
Harmonyの情報や所有した感想などHarmonyにまつわる話を下記コメントで募集していますので、ぜひHarmony愛をお聞かせください!
コメント
タイ在住者です。バンコクの楽器屋にハーモニーのギター売っていますよー!
日本だとあまりないんでしょうか?
コメントありがとうございます!
新品のHarmonyはちらほら見かけますが、昔のHarmony(年代物)はあまり出回りませんね…
アメリカには沢山あるようですが、日本に持ってきても、認知度が低いためか需要はあまりないようです。